三浦新七関連絵葉書

Shinshichi Miura Postcards

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三浦新七関連絵葉書

Shinshichi Miura Postcards

三浦m七

三浦新七(1877~1947)は山形県山形市の出身、実業家と歴史家の二つの顔を持つ人物です。三浦家は江戸時代に最上川舟運で栄えた城下町山形きっての豪商で、明治時代には両羽銀行(現在の山形銀行)を創設、新七も1929年(昭和4)頭取に就任します。一方、新七は東京高等商業学校(現在の一橋大学)を卒業、母校や山形高等学校で教鞭をとりつつ文明史研究に打ち込み、また1928年(昭和3)に山形県郷土研究会を立ち上げ、会長として山形の地域研究もリードします。新七が研究や山形県郷土研究会の活動の一環で収集した古文書は「三浦文庫文書」として山形大学附属博物館に寄託されており、現在も研究に広く利用されています。

2021年(令和3)、「三浦文庫文書」に加え、新七が1903年(明治36)からのドイツ留学時代に収受した絵葉書2119点が、曾孫の三浦新一郎氏から当館に寄託されることになりました。絵葉書は新七が実業家・歴史家となる前の青年時代の遍歴と幅広い交流を伝えるとともに、1900年代のヨーロッパの世相を伝える貴重なものです。今回、広くデジタルアーカイブとして公開することとなりました。